「引越しの手続きで住民票が何通も要るが、区役所に何度も行けない」。この悩みへの答えは、大阪市の公式案内ではかなり明快です。マイナンバーカードがあれば、住民票の写し・印鑑登録証明書・戸籍証明書・税証明書はコンビニのマルチコピー機で午前6時30分から午後11時まで取れ、住民票は窓口より100円安い200円です(大阪市)。
結論を先に書きます。転入直後に必要な証明書の大半はコンビニで済みますが、除票・履歴つき住民票・転入初年度の税証明の3つは窓口でしか出ません。本記事は大阪市の公式情報をもとに、この「コンビニで済むもの/窓口に行くもの」の境界線を引き、淀川区・東淀川区での窓口の使い分けまで整理しました。
コンビニで取れる証明書と手数料
大阪市のコンビニ交付サービスで取得できる証明書と手数料は次のとおりです(大阪市)。
証明書 | コンビニ | 区役所窓口 |
|---|---|---|
住民票の写し | 200円 | 300円 |
印鑑登録証明書 | 200円 | 300円 |
戸籍全部(個人)事項証明書 | 450円 | 450円 |
戸籍の附票の写し | 200円 | 300円 |
課税(所得)証明書 | 200円/年度 | — |
納税証明書 | 200円/年度・税目 | — |
固定資産評価証明書 | 200円/件 | — |
戸籍全部(個人)事項証明書だけは窓口と同額で、それ以外は100円安く設定されています(大阪市)。住民票は「本人を含む同一世帯のいずれかの方の分または世帯全員分」を選べ、本籍やマイナンバーの記載の有無も端末で選択できます(大阪市)。利用できるのは大阪市に住民登録または本籍がある15歳以上の方で、所要時間は「概ね5分ほど」と案内されています(大阪市)。

利用時間と店舗—区役所より長い「6時30分〜23時」
利用時間は午前6時30分から午後11時までで、土日祝日も使えます(大阪市)。休止されるのは年末年始(12月29日〜翌1月3日)とシステムメンテナンス日です(大阪市)。店舗は大阪市内に限らず、セブン‐イレブン・ローソン・ファミリーマートなど全国のマルチコピー機設置店で利用できます(大阪市)。
各区役所の住民票窓口は平日月〜木曜が午前9時〜午後5時30分、金曜が午前9時〜午後7時、第4日曜が午前9時〜午後5時30分です(大阪市)。梅田・難波・天王寺の大阪市サービスカウンターは平日9時〜19時、土日祝10時〜19時です(大阪市)。つまりコンビニ交付は、平日日中に動けない転入者にとって時間帯の面で最も広い入口です。
必要なのは、利用者証明用電子証明書が搭載されたマイナンバーカード(または対応スマートフォン)と、受け取り時に設定した数字4桁の暗証番号です(大阪市)。通知カード(紙製)は使えず、暗証番号が不要な「顔認証マイナンバーカード」もコンビニ交付には使えません(大阪市)。
窓口でしか取れない証明書—3つの境界線
大阪市の案内を読み込むと、コンビニ交付には「現在の情報だけを、履歴なしで出す」という共通の性格があり、ここから外れる証明書はすべて窓口に回ります。編集部はこれを3つの境界線として整理しました。
境界線1:「過去」の証明書は取れない。 住民票の除票、戸籍の除籍や改製原戸籍、戸籍の附票の除票はコンビニでは取得できません(大阪市)。相続や名義変更で除票が要る場面は、最初から窓口(または郵送請求)です。
境界線2:「履歴」は載らない。 コンビニで出る住民票には、区内転居等の履歴を記載できません(大阪市)。たとえば市外から淀川区に転入し、その後に同じ淀川区内で引越した場合、提出先が区内転居の履歴を求めるなら窓口で履歴ありの住民票を請求します(大阪市)。
境界線3:税証明は「大阪市が所得情報を把握している年度」だけ。 課税(所得)証明書は本人分5年間分を取得できますが、税の申告をしていない方など取得できない場合があります(大阪市)。転入初年度で申告情報がない場合や、均等割のみ課税されている方などが取得できないケースとして挙げられています(大阪市)。引越しの翌年度までは、税証明はコンビニで出ない前提で動いた方が安全です。
このほか、本籍が大阪市で住所が市外の方は、戸籍証明書の取得に事前の利用登録申請が必要です(大阪市)。逆に大阪市に住んでいて本籍が市外の方は、端末で本籍地の自治体を選んで取得します(大阪市)。本籍地がコンビニ交付に対応しているかは、その自治体の案内で確認が要ります。

転入者の場面別—コンビニか窓口かの判断軸
境界線を踏まえ、引越し直後に証明書が要る典型的な場面を、編集部の判断軸として仕分けます。
場面 | 必要な証明書 | コンビニ | 窓口 |
|---|---|---|---|
賃貸契約・勤務先への住所届 | 住民票(現住所) | ○ | — |
車庫証明・免許の住所変更 | 住民票(現住所) | ○ | — |
実印が要る契約 | 印鑑登録証明書 | ○(登録後) | 印鑑登録の申請そのもの |
相続・名義変更で前住所とのつながりを示す | 除票、履歴つき住民票 | × | ○ |
転入した年度の所得証明 | 課税(所得)証明書 | 原則× | ○(市税事務所・区役所) |
注意したいのは、コンビニ交付が使えるのは転入届とマイナンバーカードの継続利用手続きが終わった後である点です。カードの住所が古いままではコンビニ交付の前提が崩れるため、転入届とマイナンバーカードの継続利用の順番を先に済ませます。転入届の期限や持ち物は淀川区・東淀川区の転入手続きで整理しています。
印鑑登録の申請も区役所でしかできず、サービスカウンターでは扱いません(大阪市)。登録が済めば証明書はコンビニで出せます。取得後の証明書は差し替えや返金ができないため、提出先が求める記載事項(本籍・マイナンバーなど)を確認してから確定します(大阪市)。
淀川区・東淀川区の窓口の使い分け
窓口に行く場合、住所が淀川区なら淀川区役所、東淀川区なら東淀川区役所が本庁です。所在地と用途別の階・課は北大阪の区役所ガイドを参照してください。
阪急淡路駅前には東淀川区役所出張所(東淡路4丁目15番1号)があり、住民票・戸籍謄抄本などの証明書発行と、転入などの住民異動届を扱っています(大阪市東淀川区)。大阪市内の他区の証明書も発行できるため、淀川区に住み淡路駅を使う方にも入口になります。ただし出張所ではマイナンバーカードの交付は扱わず(大阪市東淀川区)、毎週金曜の時間延長(17時30分〜19時)と第4日曜の開庁も本庁のみで、出張所は対象外です(大阪市東淀川区)。
梅田で働く方なら、ディアモール大阪地下1階の大阪市サービスカウンター(梅田)も候補です。住民票・戸籍・印鑑登録証明書などの交付は扱いますが、転入・転出の届出、印鑑登録の申請、市税証明の発行は取り扱いません(大阪市)。税証明の窓口は、淀川区・東淀川区とも梅田市税事務所が担当です(大阪市)。
編集部の整理では、北大阪の転入者の動線は3段階です。①転入届と継続利用手続きは本庁か淡路の出張所で1回にまとめる、②その後の住民票・印鑑登録証明書はコンビニで取る、③除票・履歴つき住民票・転入初年度の税証明だけを本庁または市税事務所に取りに行く。
まとめ
本記事のポイントを整理します。
- 住民票・印鑑登録証明書・戸籍証明書・税証明書は、マイナンバーカードと4桁の暗証番号があればコンビニで午前6時30分〜午後11時に取得でき、住民票は窓口より100円安い200円
- コンビニ交付は「現在の情報を履歴なしで出す」仕組みで、除票・除籍・改製原戸籍と区内転居の履歴つき住民票は窓口のみ
- 税証明は大阪市が所得情報を把握している年度だけで、転入初年度は原則として窓口(梅田市税事務所)へ
- コンビニ交付の前提は転入届とマイナンバーカードの継続利用手続きの完了。印鑑登録の申請も区役所でしかできない
- 北大阪では本庁に加え、阪急淡路駅前の東淀川区役所出張所と梅田のサービスカウンターが証明書の入口になるが、出張所は金曜延長・第4日曜開庁の対象外
手数料や利用時間、休止日は変更されることがあるため、最新の内容は大阪市の公式ページで確認してください。提出先ごとに必要な記載事項が異なるため、迷う場合は提出先または区役所の窓口サービス課に確認するのが確実です。
※本記事の情報は2026年9月時点の公式公表資料に基づきます。
あわせて読みたい
出典
- 大阪市「証明書のコンビニ交付サービスを実施しています」(2026年9月17日閲覧)
- 大阪市「コンビニ交付サービスに関するQ&A」(2026年9月17日閲覧)
- 大阪市「住民票の写しの交付請求(除票含む)」(2026年9月17日閲覧)
- 大阪市「コンビニエンスストアでの税証明書の請求方法」(2026年9月17日閲覧)
- 大阪市東淀川区「東淀川区役所出張所の取扱業務について」(2026年9月17日閲覧)
- 大阪市「大阪市サービスカウンター」(2026年9月17日閲覧)
- 大阪市「マイナンバーカードをつくってコンビニで証明書をとろう!」(2026年9月17日閲覧)
- 大阪市東淀川区「毎週金曜日の窓口業務の延長と第4日曜日の開庁のお知らせ」(2026年9月17日閲覧)



